週刊「エネルギーと環境」 エネルギージャーナル社


 ◇◇2011年を迎え、年頭のごあいさつ◇◇


 新年明けましておめでとうございます。今年も読者諸兄に一層注目される切り口での誌面作りに励みますので、変わらぬご支援をお願いいたします。お陰様で「エネルギーと環境」は43年目に入りました。人間にたとえるならば、一つの仕事を精一杯できるという長さかもしれません。また、昨年10月には新エネルギー関連の動きをフォローする「時報PV+」と題した専門誌を立ち上げました。業界の方には「分かりやすい内容でこういう媒体が欲しかった」とお褒めの言葉をいただきましたが、なんとかこの1年で採算ペースに乗せ長続きするようにがんばりたいと思います。記事の提供や広告・イベント案内などの出稿予定がありましたら、是非個活用ください。

 「エネルギーと環境」の発行を長く続けていて昨年末ひとつよいことがありました。弊誌の「日本の風景」というコラム欄があるのですが、そこに筆者の正木洋(北海道網走郡津別町に在住)さんが「銚子素描」というタイトルで、千葉県の外房の端に位置する銚子市の文化・歴史・食べ物・人模様などを軽妙洒脱なタッチで数回連載されました。6回目の記事に老舗鰻屋さんを営む「茂利戸家」の女将さんが登場、鰻のタレ談義におよぶのですが、その女将さんが店の常連さん掲載されたコラム記事を見せられて感激したという話しです。銚子市というローカルな漁業の街で本誌が話題になったのも感激ですが、その女将さんがこの記事を読んで「銚子に自信と誇りを持てたような気がします」という筆者あての手紙が届いたことを聞いて、久しぶりに嬉しい気持ちになりました。私どもの誌面がそれぞれ一生懸命生きている人の励みになるというのは仕事冥利につきます。

 今の民主党政権下における政治の劣化には目を覆いたくなりますが、嘆いてばかりいても始まりません。日本が早く元気になるためには、地域社会が多様な取組みを自ら考え、実践するほかないと思われます。銚子市の海域では、日本初の洋上風力の実証事業が具体化されつつあります。2020年まで今までの歴史にないペースで拡大しようとする太陽光、風力などの再生可能エネルギーの導入には、地域社会と連携していくことが不可欠です。その連携は単にエネルギー供給拠点としての経済的意義だけではなく、その地域社会に元気が出るような文化、歴史、芸術、教育、スポーツ、食などを掘り起こし、それらと一体となった街づくりへの支援が欠かせないのではないでしょうか。   

(水)

    

    



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