環境省は8月28日、2027年度予算の概算要求を発表した。前年度比8%増の1兆1451億円+事項要求とした。政府が7月31日に閣議決定した「来年度概算要求にあたっての基本方針」で示された▽補正予算からの脱却、▽成長戦略や地域未来戦略を重視した『強く豊かな日本投資枠』の創設、▽経済安全保障上重要分野は複数年度の予算計上を認める、▽補助金・基金の見直し――など、高市首相の予算方針を踏まえた中身となった。
要求総額を1兆円規模に積み上げるとともに、新設の投資枠を循環経済関連、気候変動対策など19項目に反映し計5555億円を計上、さらに三つの施策に事項要求を行った。また、地域重視の観点から7月からスタートした地方環境局による取組強化も図る。
エネ特要求分6%増、脱炭素後継予算10億のみ
環境省概算要求のうち一般会計分は5.1%増、エネルギー特別会計は6.0%増を要求。一方でGX推進対策費は0.1%増となった。福島復興再生関連は18.6%増の増額要求となった(金額の単位は億円)。
○一般会計3828+事項要求(26年度当初予算+25年度補正予算:3642):5.1%増 ○エネルギー対策特別会計(GX推進対策費含む)5154(4862):6.0%増[うちGX推進対策費2750(2746):0.1%増] ○東日本大震災復興特別会計2470(2082:18.6%増) ○合計:1兆1451億円+事項要求(1兆586億円)=8.2%増
重点施策では、「循環経済」を筆頭に「気候変動対策」「自然再興」「環境政策の国際展開」「科学技術・イノベーション・金融」「安全・安心」「東日本大震災からの復興・再生」を柱に立てた。(重点施策の主なものは下記参照)
循環経済では、「金属資源等再資源化投資促進支援」として前年度比78億円増の488億円を計上、金属再生資源等の供給網構築(拠点整備を含む)のほか、太陽光パネル、リチウムイオン電池等の再資源化設備補助等を講じる。新規要求の「再資源化事業推進金融的手法導入」は105億円を計上、民間融資の拡大に向けて民間金融機関が行う資源循環分野の融資に際して利子補給や債務保証を講じる。
(以下については本誌2886をご参照ください)
|