週刊「エネルギーと環境」 エネルギージャーナル社

今週の注目記事


Weekly Short Report


インフラ先導グリーン社会へ重点計画閣議決定

(国土計画・インフラ整備)

次の記事 前の記事


 
 政府は1月16日、「第6次社会資本整備重点計画」(2026〜30年度)を閣議決定した。国交相諮問機関の社会資本整備審議会が8日にまとめ答申していた。
 4重点目標の一つに「インフラ分野が先導するグリーン社会の実現」を掲げ、@2050年カーボンニュートラルの実現、A自然共生社会の実現、B資源循環型の経済社会の実現――に取り組む。@の脱炭素化に向けては、政策パッケージとして「運輸・家庭・業務の脱炭素化を支える基盤整備」「インフラ空間を活用した再エネの拡大」「インフラのライフサイクル全体での脱炭素化」を柱に据え道路、港湾施設、空港、鉄道、上下水道施設、公園、官庁施設、集合住宅などを対象に、太陽光発電など再エネ導入拡大と省エネ対策のさらなる強化に取り組む。またEVの導入拡大、モーダルシフト、水力発電の導入促進、水素・アンモニア等脱炭素燃料への転換、都市緑化やブルーインフラ創出等吸収源対策に力をいれる。
 Aの自然共生では流域治水の生態系ネットワークの構築や水辺・緑地、生態系保全・再生・活用に取り組む。Bの資源循環では建設リサイクルの高度化、上下水道資源の最大限有効利用、港湾を中核とした広域的な資源循環ネットワークの構築を目指す。
 また同計画では、施策の進捗状況を示す指標も設定した。例えば、計画期間(30年度)における都市緑化等によるCO2吸収量を0t/CO2 →620万t/CO2 、循環経済拠点港湾数を0港→22港以上としている。








産業用地確保で土壌汚染対策費用支援措置検討へ

(土壌汚染対策)

次の記事 前の記事


 
 産業用地の確保促進方策を検討してきた経済産業省は16日、審議会でまとまった報告書を公表、その一環で土壌汚染対策費用を設備投資補助金の対象経費として国が支援する考えを示した。
 「GX戦略地域制度」(2853参照)の検討を踏まえ、同省は産業用地の確保をめぐる制度的課題や投資拡大のあり方などを検討してきた。特に工場遊休地の有効活用に向けては、土壌汚染対策への対処が大きな障壁になっている現状を指摘。すでに環境省は昨年から土壌汚染対策法の見直しに着手していた。特に臨海部の土地は地下水飲用等による健康リスクが低いことから、その見直しに向けて検討が進められてきた。
 今回の汚染除去費用は本来、汚染者負担を原則としているものの、有効な土地利用を促す観点から、設備投資補助金の対象経費とすべく検討する考えを示した。すでに米国では、ブラウンフィールド対策として様々な支援策が行われており、参考にすべきとの意見が産業界等から示されていた。一方で、工場立地法の緑地規制については一定の役割を終えたとの認識を示し、より柔軟な対応へ制度見直しを行う方針を示した。









JESCO、新規覚知の高濃度PCB取扱い提示

(廃棄物・リサイクル)

次の記事 前の記事



 環境省所管の中間貯蔵・環境安全事業梶iJESCO、鎌形浩史社長)は13日、高濃度PCB廃棄物の処理終了に伴い、新たに見つかった同廃棄物の取り扱いについて公表、「PCB特別措置法」の規定に基づいて、これまで通り保管場所を所管する自治体に届け出るよう求めた。ただ、高濃度PCB廃棄物の処理体制は現時点で整備されておらず、新制度が整備されて処理が可能になるまでは、各事業所・工場等の管理者が適正管理・保管するよう義務付けられる。
 JESCOはこれまで全国5ヵ所に「高濃度PCB廃棄物処理施設」を設けて適正処理を行ってきたが、そのうち北九州・大阪・豊田の各施設は2024年3月31日に処理を完了した。また現在処理を行っている東京・北海道の施設も今年度末で処理を終了、26年度以降は施設の解体撤去及び原状回復措置へと移行する。
 そうした中、新たに発見された高濃度を含むすべてのPCB廃棄物処理に関しては、これまで低濃度処理を担ってきた国の認定を取得した民間の無害化処理事業者が一定の要件を満たして新たな認定を取得したうえで担うことになる。現在、そのための制度整備を準備中の段階で、新たな体制が構築されるまでは自らによる適正管理が求められる。









気候ネット、GX−ETSでは目標達成困難指摘

(排出量取引)

次の記事 前の記事



 NPO法人の気候ネットワーク(浅岡美恵代表)は15日、「日本版排出量取引制度(GX−ETS)の検証」と題した意見書を公表した。
 経済産業省が先月末に取りまとめた同制度に関する中間整理を取り上げ、排出枠の設定方法(ベンチマーク水準値等の設定)や様々な配慮事項によって主要排出分野の削減幅は限定されると指摘。これによって、我が国の2030年等の削減目標と大きく乖離することになったとして、NDC(国の貢献目標)達成は構造的に困難と結論付けた。特に電力分野については、燃料種別ベンチマークを採用したことで石炭火力を温存することになったと批判した。
 そのうえで気候ネットワークは、NDC達成のためには、▽排出総量(キャップ)の設定、▽ベンチマークの再設定、▽追加割当の透明化と抑制、▽バンキング規制、▽市場監視機能の強化――など制度の根幹部分を含む抜本的な見直しが不可欠と強調した。









経産相、サウジ、UAEとエネ・安全保障協力強化

(環境・エネルギー協力)

次の記事 前の記事


 
 赤澤亮正経済産業相は1月10日〜15日にサウジアラビア王国とアラブ首長国連邦(UAE)を訪問、エネルギーや経済安全保障協力の一層の強化に合意した。
 サウジでは両国による閣僚投資フォーラムに出席し、危機管理など17分野における相互投資の拡大に合意、特にサウジの投資大臣との会談では宇宙開発などとともに、水素やアンモニアなどGX分野での協力を深めていくことに合意した。次官級エネルギー協議では、日本への原油の安定供給や国際市場安定化に向けた協力を改めて働きかけたほか、経産省とアラムコとの戦略的備蓄協力の延長及び丸紅によるサウジ国内での陸上風力発電事業の融資契約に調印した。
 一方、UAEでは石油・ガスという既存の協力分野を超えて、重要鉱物のサプライチェーンや宇宙、ヘルスケアなど先進技術分野での連携を加速化すべく、経済連携協定の合意を目指すことで一致した。










【TOP】 【今月のキーワード】 【行事予定カレンダー】 【エネ環ダイジェスト】
【書籍紹介】 【最新号見出速報】 【今週の注目記事】 【記事データベース】
【こぼれ話】 【省エネ・新エネ】 【出版物案内】 【本誌紹介】 【会社概要】 【リンク集】
 
DY>