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トランプ米国大統領は現地時間の1月7日、国連気候変動枠組み条約(UNFCC)を含む計66件の国際機関・条約等からの脱退する覚書に署名した。
脱退に署名した機関等の主なものは国際的な地球温暖化対策の前提でパリ協定の根拠ともなっているUNFCCをはじめ、▽気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、▽国連貿易開発会議、▽国際貿易センター、▽国際熱帯木材機関、▽国連大学――など。これら機関等運営の費用はその大半で米国が最大の資金拠出国であることから、今後の運営に支障をきたすとともに、主要国がこの穴埋めをどう分担するかに直面する。一方で、国際的な政治経済で影響力を強める中国の対応も注目される。
UNFCCからの脱退は、その通知後1年を経て効力を発することになるが、今年後半に予定される連邦議会の中間選挙結果や貿易取引上の不公正問題などからトランプ氏の指示通り運ぶかどうかは不透明だ。ただ、昨年11月ブラジルで開催された気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)では、温暖化対策推進のための途上国・新興国支援資金の分担が喫緊のテーマとなっており、米国が資金負担を止めると主要国の気候変動対策の推進に強いブレーキがかかることになる。
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